ダブルリード吹きの呟き

ファゴットとオーボエをちょこっと吹ける社会人の呟き 愚痴多め?

楽器の独学について 

楽器を習いたいけど先生がいない、お金をかけたくないって人は多いと思います

 

そんな人は教本だけ買って独学で楽器を練習すると思います

 

独学でももちろんうまくなることは可能ですし、プロになった方もいるでしょう

 

しかし可能なら多少お金がかかってもレッスンなりに行くことをお勧めします

 

レッスンにいくことで教本だけではわからない効率の良い練習や先生の今までの経験を吸収することができ上達速度も上昇します

 

なにもずっとレッスンに通う必要和ないです。初めの5回、3か月だけでもレッスンに行き、最低限の楽器の構えや奏法を習うだけでいいです

 

オーボエファゴットなどのダブルリード楽器はレッスンの先生どころか先輩も居らず、独学という方が多いかもしれません。

 

そこで頑張って教えてくれる人を探して最初に正しい楽器の扱い、アンブシュア、運指、練習方法学ぶだけで将来はうまい部類の奏者になれます

 

ダブルリード奏者は独学が多いので楽器を始めたころにちゃんとしたレッスンを受けているというのは大きなアドバンテージになるのです

 

 

 

 

オーボエの魅力と難しさ

オーボエの魅力って何を思い浮かべますか?

 

僕は音色だと思います。オーケストラで演奏しているとオーボエにソロがない曲はないのでは?と思うくらい作曲家はオーボエにソロを持ってきます

 

その理由はほかの楽器には出せない独特な音色

 

ほかの楽器と混じりにくいという特徴があり、非常に目立つ

 

白鳥の湖、韃靼人の踊り、クープランの墓等などオーボエが有名な曲はたくさんあります

 

ファゴットが有名な曲って言われても僕はすぐには出てきません

 

ファゴット奏者の中で有名な曲はあっても、普通のクラシックをあんまり聞かない人が知っている曲はファゴットにはないです

 

オーボエは逆です。白鳥の湖の名前を知らなくてもあの曲ね!バレエのやつでしょ!

と知っている人がいます

 

同じダブルリード楽器なのに認知度に大きな差があります

 

その理由がやはり音色です

 

のだめカンタービレの黒木君がオーボエではなくファゴットを吹いていたとしたらファゴットは有名になったでしょうか?

 

絶対になっていないし、アニメもドラマもはやらなかったでしょう(ファゴットを貶してるわけではないですよ)

 

それだけオーボエには人を引き付ける魅力があるということです


Henrik Chaim Goldschmidt plays "Gabriel's Oboe"

 

ガブリエルのオーボエ

 

この曲にはオーボエの魅力が詰まっています

 

素敵な音色の楽器ですがこの素晴らしい音色を出せるようになるにはとてつもない努力が必要です

 

自分もオーボエを練習していますが憧れた音色を出すことができるようになるのはいつになるのやら

 


Professional vs Beginner Oboe

 

ちょっと大げさですが初心者と熟練者の音色の違いです

 

左の初心者側は音を出していますが、まずオーボエをリコーダーみたいに息を通しても音は出ませんのでこの動画のイメージよりも難しい楽器です

 

 

そんな難しい楽器をなぜ練習するのかと聞かれると、音色が好きだからとしか言えません

 

いつか韃靼人のソロを吹きたいという思いで練習しています

 

 

 

 

ダブルリードはリードが命

ダブルリード楽器であるオーボエファゴットにとってリードが命です

 

200万、300万する楽器を使っていたとしても1本せいぜい3000円のリードに音色や吹きやすさ音程が左右されます

 

昨日までは良く鳴っていたリードが次の日に全くならなくこともあります

 

いいリードを常に確保することがダブルリード楽器上達する近道ともいえます

 

プロなら自作したり、10本以上ストックして調子のいいリードを使うなどしますがお金のない学生にとってはなかなか厳しい

 

自作すると1本1000円以下で作れますが、自分の満足するリードを作れるようになるまでに道具や練習用材料費で最低数万円は必要になります

 

またリードを作る時間もとられ基礎練習や曲をさらう時間が少なくなります

 

リードを自作している人は作れるようになるまでリードが10本以上買えるお金と多くの時間を消費していますし練習時間よりリードを削る時間のほうが長いという人も多くいます

 

学生時代リードの調子が悪くそのことを正直に答えたら、言い訳するな調子が悪いなら新しいのを買ってきたらいいだろうといわれ、すごくイラっとしました

 

リード代を出してくれるなら喜んで買いに行きますがリード代は自費です

 

なんとかやりくりしてリードを買い、長持ちするように大切に使ってもいつか寿命がきます

 

ほかの楽器からしたら言い訳に聞こえるかもしれませんが、本当にリードが悪いと演奏できないのです

 

自分はその状況がいやでプロの人にリード作成のレッスンをしてもらいなんとか満足できるリードを自作できるようになりました

 

現在多くのダブルリード奏者はベストな状態でないリードでの練習を余儀なくされています

 

なんか今日のオーボエファゴット音が出てない、音程が悪いなと思ったらリードの調子が悪いんだな、本人が一番しんどいんだなと思ってください

 

本人が一番しんどいんです

 

あとリードの調子が悪いと言われても責めないであげてくだい

 

 

ファゴットメーカーについてあれこれ1

ファゴットを購入したいけどメーカーがわからない、知らないってい人結構多いのかな?と思います

 

ファゴット奏者が少ないので自分の使っている楽器、学校にある楽器以外のメーカーを知らないってパターンが何となく多い気がします

 

なので知ってるだけファゴットのメーカーと特徴を書いていこうと思います

 

ヘッケル

 ファゴット最高峰メーカーで現在のファゴットはヘッケルがもとになっています

世界の一流の奏者はヘッケルのファゴットを使っており値段は600万以上とも

基本的にオーダーメイドらしく 納期は数年かかるらしい

吹いたことないのでわからないですが癖が強いとのことは聞いたことありますね

マチュアでヘッケルを持つ意味は個人的にないと思います

 

ヤマハ

日本が誇る総合楽器メーカーヤマハ

たいていの有名な楽器は何でも作っており品質は高い

安価なモデルからプロモデルまでそろているというイメージがありますがファゴット

 200万以上

音大生やプロが使っているイメージが強い

値段以上の性能があり音程も安定して取りやすい

少しソロ寄りな音色をしていると思う

また多数のボーカルがあり、曲によってボーカルを取り換えることで様々な曲に対応可能

 

フォックス

アメリカのファゴットメーカー

最近一番流行っているファゴットだと個人的に思う

自分の周りにもフォックスを吹いている人が多い

音程が安定しており非常に吹きやすい

オーケストラで吹くには最適なファゴットだと思う

またさまざまなグレード、モデルがあり普段使わないキーを省いた100万以下のファゴットからコントラファゴットまで取り扱っている

アメリカのメーカーのせいかピアニッシモロックキーを右手で操作するモデルがありそこは慣れが必要

 

シュライバー

ドイツのファゴットメーカー

ファゴットメーカーの中では規模が最大級

とても力強い音色のtheドイツなファゴット

肺活量がある人には向いているがそうでない人にとって吹くのは少ししんどい

ほかのファゴットに比べ少し太く重い気がする

 

アマティ

チェコファゴットメーカー

特徴はコストパフォーマンス

比較的安価ながら性能の良いファゴットを作る

よく鳴るが音が少し軽い楽器が多いように感じます

学校備品に多いイメージ

 

まだまだメーカーはありますが紹介はまた今度にします

上記はあくまでも個人的なイメージです

ファゴットは同メーカー同モデルでもかなり音が違いますので買うときは試奏が必須です

 

 

 

 

 

ファゴットを始めた理由 

楽器を始めた理由って覚えてますか?

 

吹奏楽部で始めた、ピアノのレッスンで始めた、軽音楽部で始めたいろいろあると思います。

 

自分が楽器を始めたのは大学に入ったころです

 

大学受験時に勉強を教えてもらっていた先輩が大学の管弦楽部におり誘われたのがきっかけでした

 

自分はそれまで音楽経験がなかったですが、なにか新しいことを始めたいと思っていたので先輩に誘われるまま入部しました

 

ただ特にやりたい楽器の希望というのがなかったのと大学から音楽を始めるという自信がありませんでした

 

一つバイオリンにはあこがれてましたが小さいころからやってないと弾けない難しい楽器というイメージが強くあきらめてました

 

今思えば大学から音楽、オーケストラを始める人はとても多いのでバイオリンを選んでもよかったかなと思います

 

実際大学から初めて社会人になってもアマチュアオーケストラで演奏している人っていますし

 

ただ当時の自分はそんなことも知らなかったので先輩にミスしても大丈夫な楽器はなにかと聞きました

 

今思えばそんな楽器はないといえますが当時は無知でした

 

そうすると先輩はヴィオラファゴットがいいんじゃないかなとお勧めしてくれました

 

まあ、たしかに目立たない楽器ではあります

 

そしてその二つを実際に演奏してみるとヴィオラはバイオリンと形が近く難しそうだと思いました

 

ファゴットは何も考えずに吹いても音が鳴り、当時のファゴットの先輩にもすごい、才能あるとほめてもらえいい気分になりファゴットを吹くことに決めました

 

ファゴットって音出すだけなら本当に簡単な楽器なんですよ

 

まんまと先輩に騙されたわけです

 

のちに運指の難しさ、ミスしても大丈夫ではないということ、リード代の高さなどで後悔することも知らずに

 

別にファゴットを選んだことを後悔している訳ではありませんが自分からファゴットをやりたいと思って始めたわけではありません

 

日本の多くのファゴット吹きは自分からファゴットを希望して始めたという人は少ないのではないでしょうか?プロを含めて

 

自分からファゴットを始める人は少なくてもファゴットを続ける人は多い気がします(楽器が買えたら)

 

ファゴットは人手不足で募集が多いので楽団に入って続けやすいってのもあるかもしれませんが

 

決して派手で目立つ楽器ではありません

 

しかし不思議な中毒性がある楽器です

 

自分もファゴットを購入してまで続けることになるとは管弦楽部に入部した時には思いもしませんでした

 

もし吹奏楽管弦楽部でファゴットになってしまった人がいたら落ち込まずにファゴットを練習してみてください

 

きっと楽しいと思います(お金はかかるけど)

 

楽器紹介(オーボエ)

オーボエはフルートクラリネットと同じく木管楽器に属する楽器です

 

主に吹奏楽オーケストラで使われていて見た目は細いクラリネットです

 

よくクラリネットと間違えられます

 

歴史は古く現在のオーボエが誕生したのは17世紀ごろですが、元をたどると古代エジプトの時代には民族楽器としてですがオーボエの起源とみられる楽器があったそうです

 

ファゴットと同じで奏者が少なく、難しい楽器です

 

ギネスで世界一難しい楽器と紹介されています

 

同じダブルリード楽器でもファゴットは難しさの種類が違います

 

まず発音の難しさです

 

ファゴットは発音が非常に簡単な楽器ですがオーボエは逆で非常に難しいです

 

理由としてはリードが小さく、オーボエの息を通す道が狭く音を出すのに高い圧力が必要だからです

 

吹奏楽オーケストラでの役割は目立つことです

 

独特な音色を持ちほかの楽器と音が混じりにくいためソロが非常に多いです

 

ファゴットは似て非なる楽器、真逆の楽器といえます

 

少し前は「のだめカンタービレ」、最近では「響けユーフォニアム」の映画「リズと青い鳥」で取り上げられ、認知度が上がっています

 

楽器の価格はスチューデントモデルで30~40万くらいで高価です

 

また楽器のメカニズムが複雑で狂いやすく壊れやすいです

 

ファゴットと一緒でリードが必要で一つ3000円程し、練習頻度によりますが最低月2本は必要です

 

決して始めやすい楽器とは言えませんが、吹奏楽、オーケストラでは名曲が多く大人になってから始める人もいます

 

個人的には別の楽器をしている人がオーボエを始めるというのが多い気がします

 

自分もファゴットをもともと吹いていて後からオーボエを始めました

 

ファゴットオーボエどちらが難しいかと聞かれるとオーボエだと思いますね

 


W.A.モーツァルト / オーボエ協奏曲 ハ長調 K314

 

 

楽器紹介(ファゴット)

ファゴットは現在、オーケストラ、吹奏楽で主に使用されている楽器です

 

フルートやクラリネットと同じ木管楽器に属しており、

 

吹奏楽、オーケストラのマイナー楽器ランキング上位に常にランクインしてます

 

聞いたことないって人も多いのではないでしょうか?

 

楽器としての歴史は長く16世紀ごろには使われているそうです

 

オーケストラでは基本2本、吹奏楽では0本から2本使われています

 

音域は3オクターブ以上あり非常に広く、様々な曲を演奏可能であり、

 

音も非常に出しやすいです

 

クラシックの管弦楽曲では使われていない曲を探すのが難しいくらい使用されています

 

歴史も長く、決して出番が少ない楽器ではないのですが人気は低く、マイナーな楽器です

 

理由としてはまず楽器が効果であること

 

現在はかなり値段も下がってきましたがスチューデントモデルの楽器を買うのに50万以上が必要です

 

一方フルートやクラリネット、トランペットはスチューデントモデルは10万以下で購入できます

 

高価なため学校に楽器がないということも多いです

 

とりあえず初めてみるというのが難しい楽器です

 

次に維持費の高さです

 

ファゴットオーボエといったダブルリード楽器は葦で作られたリードというものが必要になります

 

このリードが高い、一つ3000円くらいします

 

また寿命あり練習頻度にもよりますが1か月で最低2本(6000円)は必要です

 

学生には正直きつい出費です

 

そして楽器の難易度

 

ファゴットは発音は楽器の中では簡単です

 

しかし運指が非常に難しいです

 

まず指を10本全部使い演奏する珍しい楽器です

 

またキーも多く左親指には約10ものキーが配置されています

 

音程も不安定で自分で音程を覚えとる必要があります

 

上記以外の理由もありますが人気がない理由はここまでにしときます

 

ファゴットはたしかに人気がない楽器ですがそれを補って余りある魅力がある楽器でもあります

 

ファゴットがオーケストラや吹奏楽の中で演奏されていても気が付かない人のほうが多いです

 

しかしファゴットが演奏されている中からいなくなると気が付くという人は多いです

 

ファゴットの主な役割は大雑把に言うと楽器同士の音をつなぐ緩衝材のようなものです

 

ソロなどの目立つ部分やメロディーももちろんありますが、一番の仕事は多種多様な楽器の音色を溶け合わせることが一番の仕事と奏者として私は思います

 

この役割ほかの楽器には難しく、ファゴットの一番の魅力です

 

目立ちはしないがいなくなれば困る縁の下の力持ち、それがファゴットです

 

ファゴットは全国的に奏者が不足しており、どこのアマチュア吹奏楽やオーケストラで募集されていますので楽団探しには苦労しません

 

これは個人的に思ってることですが多少へっぽこ奏者でも歓迎されます

 

最後にファゴットの魅力がわかる曲を張っておきます

 


フチーク作曲コミック・ポルカ「小言の多いおじさん」水谷上総ファゴットソロ Bassoon Solo

っておきます

 


V.ズッキアッティ「C.M.v ウェーバー: ファゴット協奏曲」