オーボエの3つのF
オーボエで難しいところはたくさんあります。その一つがFの運指だと思います。単音を出すだけなら簡単ですが、連符やスラーになるとキーの配置上とても難しくなります
右手薬指を使う運指ですが、この指は機動性は良くなく他の指の動きの影響を大きく受けます
右手をグーにして薬指を動かしてみるとよくわかります
薬指以外は指を立てることができますが、薬指は単独で動かせません
しかし日頃の使用頻度が低く、制約が多いこの指はオーボエにおいてとても重要です。日頃から意識して動かす練習をしておくといいでしょう
ただ、いくら練習していようとも通常の運指では演奏が難しい譜面もあります
このオーボエのFの音は変え指があり、譜面によって使い分けます
Dの運指で中指を開けるフォークF、Eの運指で左Fのキーを押すの二つです
個人的な使い方ですが
フォークF運指が自然なので早いパッセージのときに使います
左Fはスラーの時に音が途切れない時や跳躍が多い時に使います
運指的にはこの変え指二つの方が楽ですが、音色が悪かったり、音程が不安定なことが多いため常に使えるわけではありません
Fが出てくる時はどの指を使うかをあらかじめ決めておくことが大切です